日時 2017 年10月5日(木)13時30分~14時15分
内容 宮城県石巻市雄勝町の産業と観光の振興を目的とした「雄勝のCM」づくりワークショップ
場所 石巻市立雄勝小学校(宮城県石巻市雄勝大浜字小滝浜2番地2)
対象 小学5年生~6年生(10名)
講師 三浦誠(株式会社ルドルフ)
「こども芸術の村」プロジェクトでは、2016年度より石巻市立雄勝小学校と連携し、地元の波板地区会や専門家の協力のもと、同小学校のこども達と共に仮想の会社「こども芸術カンパニー」を立ち上げ、ものづくりを軸とした地域活性化の取り組みをおこなってきました。
こども達と活動を続ける中で、「雄勝町の良さをもっと多くの人に知ってもらいたい。」、「雄勝町にもっと多くの人が来て欲しい。」といった声がたびたび聞かれるようになりました。そして、2016年2月に旧雄勝小学校で開催された「生活・総合発表会」では、当時のこども芸術カンパニー「OGATSU 7」から、CMづくりの提案がなされました。
2017年度、新雄勝小学校5~6年生10名による、こども芸術カンパニー「OGATSU X」が、その思いを受け継ぎ、雄勝町の産業と観光の振興を目的とした、「雄勝のCM」づくりをおこないます。
絵コンテをつくる
「雄勝のCM」づくり第2回は、第1回にて決定したテーマ「海」と「暮らし」でグループごとに分かれ、CMづくりの土台となる絵コンテづくりをおこないます。今回は、全国から教育関係者が訪れる「東北へき地研究会」の公開授業として実施されました。いつもとは違う雰囲気の中で、前回に引き続き、「どうしたら自分たちの思う雄勝の魅力が伝えられるか」を模索します。30秒という枠の中に入れ込むことのできる写真の枚数は、最大でも15枚程度。その写真を慎重に選んでいきます。
「海」グループ
「海」グループは、雄勝の美味しいホタテを食べてもらいたい!という思いから、その内容は、ホタテ漁の様子から販売、そして食べるところまで。実際にホタテが水揚げされ、食卓に並ぶまでの過程を意識して構成しました。また、網焼きされたホタテの写真では、どれが美味しそうで、そして雄勝らしいかを討論するなど、時には多数決で、時にはなぜそれを選んだのか理由を伝え、最終的にはメンバー全員が納得した形で1枚1枚の写真が選ばれました。
「暮らし」グループ
「暮らし」グループでは、雄勝の生活に寄り添う雄勝石に焦点を当て『ほってぇ皿』をメインに構成していきます。これまでのOGATSU Xとしての活動で出会った多くの人との関わりを振り返りながら、「この人の写真は入れよう!」など、人に対する思い入れの強さも感じます。構成を進める中で、実際にほってぇ皿が食卓に並ぶイメージが欲しいということになりました。今はまだ写真がないため、そのシーンを描いた絵を最後に入れました。
試写
各グループの絵コンテが一通り完成し、それぞれどういう想いで写真を並べたか発表しました。そして、絵コンテ通りに並べた写真をパソコンでスライドショーにして試写してみます。あえて音楽は付けません。自分たちの想定した仕上がりになっているか、CMの意図は他の人にも伝わるのかなどを確認するためです。さっそく、「ちょっと早すぎない?」、そんな声がポロリ。それに続けて、「そうだね」、「1つ1つの写真が短い」などなど、改善点が次々と挙げられました。今後の方向性が見えたようです。
次回、第3回は、絵コンテをブラッシュアップして、理想のCMに近づけていきます。こうご期待!!
Children's Art Company OGATSU X: Ogatsu Commercial #2 (storyboard)
Date: 13:30–15:30, Thursday, October 5, 2017
Contents: OGATSU X members created a storyboard for the Ogatsu Commercial as part of the public class for the 33rd Tohoku Countryside Education Research Competition in Miyagi, Ishinomaki.
Venue: Azakotakihama2-2, Ogatsucho Ohama, Ishinomaki-shi, Miyagi, 986-1302, Japan
Target: Elementary school fifth grade to sixth grade
Instructors: Makoto Miura(RUDOLF)
In the second installment of OGATSU X's commercial project, the group split into two groups—one for each of the two themes: "the sea" and "living," which had been previously decided—and created storyboards to act as the foundation for the upcoming commercial. This workshop was held as part of the public class for the 33rd Tohoku Countryside Education Research Competition in Miyagi, Ishinomaki. Several dozen educators from across Japan came to observe the event.
In a different environment than usual, the children grappled with the question of how to convey the attractiveness of Ogatsu to others. The maximum number of photos they could include in their 30-second storyboard was 15. They needed to carefully select their photos and consider how to craft their storyboard.
The "sea" group used the idea of eating delicious Ogatsu scallops, and structured their storyboard around the process; from harvesting the shellfish to serving them on the dinner table. The "living" group focused on Ogatsu stone, which is intimately involved in their daily lives, and structured their storyboard around their past activities and the people they met along the way.
After each group completed their storyboard, they presented the concept behind the structure of their storyboards. The groups then crafted a slideshow of pictures based on their storyboard in order to check whether it would turn out as they expected and whether the commercial would convey the message they had in mind. They purposely avoided adding a soundtrack. They immediately recognized areas for improvement, such as "it's too fast" or "each picture is displayed for too short a time." They recognized some issues to address and the future direction of the project.